運転と携帯電話

携帯電話を運転しながら車の運転をすると、事故の危険率が4倍になるという統計もあるらしい
確かに危険だ
会話に集中する分、前方不注意になりがち
なので運転中の携帯電話は、取り締まりが行われている
カーナビも、運転中の操作は危険なので、運転中は予め制限されている物が多い


さて、携帯電話をしながらの運転は、そうでない運転より4倍もの事故率が上がるのは分かるけれど、運転しない人より、交通事故を起こす確率は4倍以上のものがあるのは誰の目にも明らか
けれども、誰も運転することをやめろとは言わない
これは単純に、事故の確率と、その発生原因の行為のみを比較して判断しているのではないことになる


それは運転の便益が危険費用を上回ると考えるから
行動経済学の観点からは、そんな声が聞こえてくる
それはまあ、そうだけれど


運転は良くても携帯電話をしながらの運転はなぜダメなのか
危険だからという単語のみでは、これを合理的に説明することはできない
運転自体危険なんだもの


合理的な理由を探すとすれば、その理由は何なのか


携帯電話の通話の多くは、運転中に使用しなければならない絶対的な必要性は少ないかも
路肩に止めてから使用すればいいわけだし
これに対して運転自体は、するかしないかで、運転しだしたらそれ自体が危険性を伴う
その危険性を回避するには、エンジンを切るしかない



そもそもなぜ危険なのだろう
視覚的観点
会話に気を取られ、前方不注意が生じる可能性がある
でもそれなら、助手席に座っている人と会話するのも同じはず


聴覚的観点
会話に気をとられ、クラクション、サイレンなどの周囲の危険発信音に神経が行かなくなる
でもそれなら、ステレオをかけている車の方が、外部の音は聞こえにくいはず


触覚的観点
片手運転になり、とっさの判断でミスが生じる可能性がある
でもそれなら、そもそも片手運転違反のような基準があってもおかしくはなし、缶コーヒーを飲みながらも取り締まるべきと言える


運転中の携帯が危険な理由
それは、これらが合わさった複合的な理由なのだろうけれど、例えば5人乗りで、楽しくわいわい会話しながら、ステレオをかけて、缶コーヒーを飲みながら運転するのと、1人で静かに運転し、携帯電話で少しだけ通話しながら走るのとでは、後者の方が危険のポイント数は少ない
それでも携帯電話で通話をしながらの方が、おそらく危険性は高い
大人数で楽しく乗っていたほうが、事故率が高いというデータは聞いたことがないし、カーステレオを規制化しようという話も聞いたことがない



運転中の携帯電話の使用がなぜ危険なのか
さて…


昨年1月5月に、携帯電話について考えてみた
今ふと思い出した


あのときは他人が携帯電話で通話をしている姿を見ていることに対する違和感の理由を考えたものだった
今回は、通話している本人とのことを少し考えてみよう
あり、だいぶ長くなってきた


明日以降に思索に続く



モノクロにしか写らないものもある度  ☆☆☆☆☆
透き通った夏の静かな雲度       ☆☆☆☆
ビブラフォンを混ぜてもいいかも度   ☆☆☆