18枚目〜 St Martin in the Fields


William Logsdail 1888年作品 テート・ブリテン所蔵 ロンドン

1805年の海戦勝利を記念して造られたという大英帝国繁栄のシンボルであるこのトラファルガー広場で、作品完成数ヵ月前に、言論の自由を求めて市民と警官が対立した血の日曜日事件があったそうな


そんな事件を振り返りながら彼はこの絵を完成させたのかな
馬車と貴族、そしてそれと対照的な花売りの子供
貧富の差を彼はどのように感じとり思い描いたのだろう


道を横切る通行人と馬の脚の描写が、静かな街の流れの中に動きを感じさせる


少年よ、君の明日はそこにある
空は曇っているけれど
雲は流れるもの
明日に同じ雲は無い


少年よ、君の明日はそこにある
路面はちょっぴり濡れているようだけれど
水は乾くもの
明日に同じ水たまりはない





素朴な味わい度        ☆☆☆☆
CD欲しくなった度      ☆☆☆☆
数百年の密度が凝縮している度 ☆☆☆