絵を観るということ

絵を観ていると、だんだんいろんな考えが膨らむ
なぜなのだろう
自分が描くことができないような素晴らしい絵であれば、こんな風に描いてみたい、描けたらどんなに楽しいのだろう、そう思って細部をじっと観入ってしまう
自分が思いもよらなかった発想の絵であれば、どんな気持ちで描いたのだろう
そういろいろ感じてしまう
いろいろ考えてしまう

特に抽象的な絵だと、観ていて湧き出る感情も様々

一体何を感じて描いているのだろう
何を描いているのだろう
無意識的条件反射的にそう考えてしまう

観るだけでいいのに、そこから先を考えてしまう
そもそも観るという行為は何なのか
それは決してカメラのレンズのように、脳に映像データを送りつけるだけの行為ではない
必ず、何かを感じるという行為が伴う
何かを感じるとき、それは言葉ではうまく言い表せないもやもやっとした漠然なもの
それがなんなのかはっきりしないとき、人はもう一歩踏み込んで、それが何なのかをはっきりさせようとする
そこに考えるという行為が生まれる
絵を観て考えるという行為が生まれると、どうもやっかいな気がする
作者はどんなことを考えているのだろう
そういった推測が始まる
感じるという段階でとどまっているのであれば、それは自分の内面で自己完結する話
作者がどのような気持ちで描いたのかは関係がない
観た人それぞれの様々な思いが、その一枚の絵から駆け巡る
そう、絵は個々の様々な感情・感覚の入り口
絵を観た人がその入り口をくぐると、観た人の数だけ別世界の旅に出る

しかしながら、絵を観て感じるという行為にとどまらず、考えるという行為に及ぶとそこは感情の旅への入り口ではなくなってしまう
作者はどんな気持ちで描いたのだろう
何を表現したかったのだろう
そう考え出す
けれどもそこに答えはない
解説に作者の気持ちが書かれていることもあるかもしれない
そうしたらそれは答えなのか

違うと思う

長くなってきたので、また後日考える




本日の欲しいCD


Clube Da Esquina



20年末以上前にCDで2枚組で売っていたときに、欲しいなと思いつつ、いつの間にか見かけなくなって買い逃していたCD
再発されて1枚組になってから曲数が減ったのかなと勝手に考えてそのまま放置していたのだけれど、曲数はLP当時と同じ21曲入り
当時の2枚組CDの頃は何曲だったのか覚えていない…
ジャケットの色も今のCDの方が明るく、昔のジャケットの方が配色が好みだったことも避けていた理由
LPでもいいのだけれど、気軽に聴けるという意味で買うとしたらCDかな



曲としてはこっちの方が好きかも度 ☆☆☆☆
ナルシスト目線がなんとも度 ☆☆☆
ブラジルの声 度 ☆☆☆