ザイオンス効果

ザイオンス効果:繰り返し接触しているものには、人は好感を抱きやすいという心理

なるほど、そう言われてみると、当てはまることは多々ある
CMや、街中の広告を例にするまでもなく、普段の何気ない生活にも、知らぬうちにこの心理状態に陥ることはある

本を読んだら、捨てるのか、とっておくのか、どちらがよいかの話を読んだことがある
一般的にはどちらが多いのだろう

 
よく蔵書で家の床が抜けたという話を聞く
立花隆氏の話は有名だ
確かに家の中にあるもので、1番重量のあるものは本だ
持っている人なら軽く1トンは超える
そんなに保存できないし、購入資金もないので、自分はもっぱら図書館利用派だ
自分の場合、2回以上、繰り返し読みそうな本は買うことにしている
図書館で借りて読んだら返却する以上、自宅には本は残らない
この場合、読んで捨てる派と同じだ


読んでも捨てない場合、自宅なり、書庫なりに保管することになる
本棚に本が溜まる
それは見ていてとてもウキウキする
いろんな人の本棚を見るのが好きだ
世界の図書館の本棚の写真も好きだ


それはどうしてウキウキするのか
簡単に言えば、このザイオンス効果なのだろう
繰り返し見ることでそのものに好感がわく
好感が湧くと、様々な自分に都合の良いイメージが思い浮かび安い
本の背表紙を見る
するとその本に好感が湧く
それは読んだ本の内容を思い出しやすいということ
捨ててしまえば、それができない
繰り返し読まないかもしれないけれど、本の背表紙を眺めるだけで、読んだ記憶がよみがえる
積読という言葉
それはとても面白い良い造語だと思う
未読でもその本がいつも目に入るところにあれば、どんな内容なんだろうと様々な空想力をかきたてる


その意味で、書式の電子化は、寂しい気がする
自分が在住する千代田区は、WEB図書館といって、自宅のパソコンからネット上で本を借りることができる
英会話の教材など、動画で読むことができるという紙の本にはないメリットがある
ただ、背表紙のある生活、ザイオンス効果は得られない


iPhoneiPadのようにタブレットPCとして電子書籍を読む手段もあるけれど、あれは単なる知識の吸収にすぎない
便利であることは間違いないけれど、知識を得たいと思う以上のウキウキ感は得られない


本の背表紙のある生活
とてもいいものだと思う



若いのに姐御度      ☆☆☆☆☆
ペギーリー姐御度     ☆☆☆☆
爽やかレモンスカッシュ度 ☆