気付かない安心感
日曜日に、自宅〜房総半島一周437kmを22時間徹夜して自転車をこいでいた
のんびり走るとただのツーリングなので、時間制限をしてこぎまくった
久しぶりのKLEINでのロングライド
時間短縮のため途中の補給はコンビニだけ
一人だから気楽
何もない暗闇から、大きな太陽が音もなく現れる
聞こえるのは波の音だけ
何億年も前からそれは繰り返されてきた
そしてまたこれからも繰り返される
地球の大きさを肌で感じるひととき
静かなリスペクトがある
そこから得られる不思議な安心感
今回のライドには、別の安心感が得られた
夜中出発で、まず50km地点でセブンイレブンで休憩
次も50km地点で休憩と思っていたら、山の中になり、どうみてもコンビニなどない
さて、どうするべえと思案していたら、50km地点で、突如としてセブンイレブンが現れた
都心ではないため、街と街の間の距離もそれなりにある
ところどころに民家がある程度
自宅から500m以内に20件のコンビニと400台前後の自動販売機がある場所で生活している自分としては、走っても走ってもコンビニも自動販売機も現れない生活はなじみが薄い
普段の生活ではめったに利用しないコンビニ
気付かないうちに、コンビニが身近にあることが当たり前になってしまっている
利用しないけれど、そこにいつでもあるのが当たり前になってしまっている
自転車に乗って遠くに行くと、見えないものが見えてくる
忘れていたものを思い出す
気付かなかったものが、新たに気付くようになる
真っ暗闇の中で、知らない道をどっちに行くか試案しながら、ペダルをこぎ続ける
喉が乾いてもボトルの水を飲みきっていいのか迷う
やがて水は足りなくなる
そんなとき、50km地点で突如としてコンビニが現れる
それもセブンイレブンだった
そして次もまた50km地点で
そして次も
街中ならいざしらず、何もない所にも突如として現れるセブンイレブン
結局最後まで、ほぼ50kmごとにセブンイレブン
ずれても3km程度
他のコンビニももちろんあったけれど、50kmごとに定期的に現れるのはセブンイレブンだけだった
ただの偶然かもしれないけれど、これが計画的な設置だったならば、おそるべしセブンイレブン
会社全体での利益追求を考えると、こういった計画性も大事なのかもしれない
一定区域に必ず設置してあるから安心してご利用くださいみたいな
数字には直接現れにくい信頼性といえるかもしれない
20年ほど前、コンビニ業界の中で、セブンイレブンだけが売り上げの49%というダントツの上納金を持っていくので大変だと店舗の人が嘆いていた
それでも新商品のアピールと商品回転率などはセブンイレブンが圧倒的なので、セブンイレブンでよかったと言っている店長もいた
なるほどなあと当時思ったことを思い出した
ずいぶん昔のセブンイレブンの社長の話も思いだした
夜そのもの売り上げはあまり期待していない
いつでも開いているという信頼感を得たいのだと
目に見えない信頼感
そういうものもとても大切なのだなと実感した
目に見えない信頼感から生まれる安心感もあるのだと、ふと思った
ノリノリノリノリ悪ノリ度 ☆
エレガントに情熱を吹き飛ばす度 ☆☆☆
クールに魂叫びます度 ☆☆☆☆