観光地の謎③

昨日からの続き


観光地
なぜ一番〜〜という一番性に興味を惹かれるのか
一番〜〜ということ
それは、二番とは何かが違うということ
集団生活の中で個性を求めている?
他の何かと違うということに惹かれるというならば
例えば雲
雲は客観的に同じものは存在しない
多くの人は、毎日の雲にそれほど興味を抱かない
主観的には興味に無い人にとってみれば、みな同じ雲でしかない


目で見ている個々の雲を、個別に個々の雲と認識するのではなく、
雲という概念として、それを見つめているだけ
実際に目で見ているものと、頭の中で感じている雲は、必ずしも一致しない


個性あるものを見たいならば、空を見上げればいい
けれどもそれでは満足しない
客観的に他と違うものではなく、主観的に他と違うものを見たい


一番〜〜に惹かれるもの
おそらくそれは客観的な何かではなく、主観的な何か
実際に一番北にあることよりも、一番北にありそうな雰囲気
これがまさに最北端ですよという雰囲気
一番という数値は客観的なものだけれど、そこに惹かれるのは一番という数値の意味するものではなく、一番〜〜のつくりだす雰囲気
いわゆる「らしさ」
その「らしさ」に人は安心し、それを求めて観光地化する
一番〜〜というその言葉の持つ「らしさ」がその観光地のイメージを作り出す
日本最北端
それが大々的な大型スーパーでにぎわい、遊園地などもできてしまっては、最北端の「らしさ」がない
雰囲気が壊れてしまう
最北端という、ここが日本の端っこなんだとう事実が持つ「らしさ」
その「らしさ」がつくりだす街のイメージ
言葉から感じる「らしさ」に、そこにつくられた観光地のイメージが一致するかどうか
そこに、ああ、来てよかったねという気持ちが湧くのではないか


観光地
それが一番〜〜という数値を売りにするものでなくても、おそらく同じ
客観的にそこにあるものではなく、主観的に見たい、感じたい
そう思うものを再現している場所が安心するのではないか
ここまで来たんだねと言う気持ち
自然がきれいだなと感じる気持ち
けっこう遠かったねという気落ち
めずらしい建物だねという気持ち
その他いろいろな気持ち
そういった様々な気持ちを抱くことを欲しているとき
その欲する要求を満たしてくれるところが観光地化する
そこにあるものは、きっと何でもいいのだ
例えきれいな建物がそこにあるため観光地化していても
客観的にその建物が見たいのではなく、きれいな建物を見てみたいという主観的な気持ち
雰囲気に浸りたいという感じ



ムムム
ちょっと違うかなあ
観光地の謎
難しいなぁ



モーツァルトもビックリ度  ☆☆☆
いま何してる度       ☆☆☆☆☆
ちょっぴりナルちゃん度   ☆☆☆☆