観光地の謎②

日本最北端、自分も見てみたい
最北端であることがポイントね


日本で一番落差のある滝、自分も見て見たい
一番落差のあることがポイントね


なぜなのだろう
例えば、日本で35番目に北にある街ですと説明されても、ああそうですか、それがどうかしましたかで終わる
例えば、日本で300番目に落差のある滝ですと説明されても、よく数えましたね、でもそれがどうしましたかで終わる


なぜ、一番でないと興味がわかないのか
見ている風景は、たいして変わらない
一番北だろうが、そこから1km離れていようが、おそらくたいした変化はない
一番落差のある滝だろうが、二番目だろうが、大差はない
なぜ一番なのか


その風景そのものに興味を抱いているのではないことになる
一番〜〜という、その一番性に惹かれていることになる


例えばオリンピック
参加することに意義があるという
多くの国が参加する国際交流の場のためのお祭りとしてとらえるならばそれは当たっている
けれども競技の場としてとらえるならば、それは勝ち目のない人にたいする慰めでしかない
競技である以上、どんなに可能性が低くても、常に全力で一番を目指す
地位や名誉という他の邪念などなく、ただ一番を目指す
その真剣さとピュアな精神が競技の醍醐味
1人でも真剣でない人間がいれば、競技としての楽しさは半減する
競技で一番を目指すのは、他の誰もできないことをやってみたくなるから
それを見たくなるのも、自分ではすることができないことを、やってくれるから
そこに競技で一番を目指す楽しみがあると思う


では、この競技の一番性と観光地の一番性
これは同じなのか
一番を見たいという気持ち
風景を見るだけではなく、一番〜〜の風景を見たいという気持ち
記念になるから?なぜそれが記念になるの?


そこでしか観ることができない希少性
なぜその希少性を欲するのか
その滝が見たいのではなく、希少性が見たいだけ?
滝はオマケ?
最北端を見たいのではなく、最北端にいるということを確認したいだけ?
そのときの風景はどうでもいいのかな?


難しい
ちょっと考えてもしっくりこない
明日以降の思索に続く



真剣さが微笑みを呼ぶ度     ☆☆☆
ピュアな香りがサワークリーム度 ☆☆☆☆
飾り気のない知的センス度    ☆☆☆☆