批判する精神③

昨日からの続き

批判する精神
新聞や雑誌など以外にもそれは顕在化する


レコードやCDのライナーノーツや紹介記事
広告主の手前、あまり批判的なことは書けない大人の事情もある
それでも批判的なコメントは、なるほど、そういえばそうかも
そう感じるものもある


レコードやCDの批評
それは趣味の世界
例え楽器の技術的な問題でも、その批評は主観的な判断がほとんど
そうだとすれば、良いか悪いかなんて、受け取る人によって異なるもの
他人が、何と言おうとも、気にいるものは気にいるし、好きになれないものは好きになれない
けれども批判的記事を見ると、それもあるかもと思う
実際に音楽を聞いた後で、自分もそう感じるのならば、弊害は少ない
そうではなく、批判的記事を見て、ならば自分には合わないなと考えて聞くチャンスを失うこともある


音楽評論家の湯川れい子氏が言っていた
辛口の評論も書きたいけれど、自分がそう感じただけで、他の人は違うかもしれない、もしかしたら、自分がそれを書くことで、好きになったかもしれない人とその音楽との出会いを自分が潰してしまうこともあるかもしれない
だから自分はどんなに、気にいらない音楽でも、辛口の批判的コメントはできない
そういう趣旨のコメントを残していた


批判することで影響がある
影響があるからこそ批判を避けたくなる
逆にいえば、批判を読むことで、自分の耳で確認せず、それを鵜呑みにしてしまう人が少なからずいるという現実
批判を批判として、1つの意見として受け止めず、ふうんそうなんだと思い込み、無意識に事実と決めつけてしまう


批判する精神
なかなか難しい



モノクロがセクシー度  ☆☆☆
日本語だと臭い度    ☆☆☆☆☆
アルバム全曲良かった度 ☆☆☆☆