物造りにかける情熱

この映像をニュース等で見た人は、おそらく、へえ面白いね、または、クモ見たいで気持ち悪いね
そんな印象が多かったのだろうなあ



紙飛行機や風車が大好きだ
自然の風を利用し、ものを動かすことができる
普通の人はそこで終わる
けれどもこの人は、さらにとてつもなく先を行こうとしている


自然の風力を利用し、物を動かす


色や形として、これはどうなのかとほんのちょっぴり疑問がないわけではないけれど
誰もやろうとしないことをまじめに取り組む彼の姿は美しい
物造りにかける情熱


猿やチンパンジーと人間の違い
それは、生活に必要なもの以外の物に興味を持ち、それをつくり出すかどうか
そんなところにあるのかな


身の回りにあふれるあらゆるものに埋もれて生活している自分
小さい頃はみな、家では積み木やブロックを積み上げ、河原では石ころを積み上げて、何かを作り上げようとしていた
いつしか、それらの行為はなくなり、物をつくるという行為から、物を利用するという行為に生活スタイルが変わっていってしまった


映像は効果的に作られているせいか雨の中での彼の作業が映っている
何で雨の日にとわざわざと思えるけれど、自分がただ作ってみたいから
そんな情熱が映し出されている


誰のためでもなく
自分が造りたいから


それを極めようとする彼の姿
とてもアートを感じる


何かを利用するのみで、何かをつくり出すことを忘れてしまった今の自分
猿やチンパンジーと同じだなこりゃ




箱の中か、ムムム度           ☆☆☆
イエローサブマリン度          ☆☆
外にもう一つ大きな箱があったりして度  ☆☆☆☆