ロウソクの炎

ロウソクと言えば、ジョルジュ・ド・ラトゥールや、高島野十郎が有名かな
数年前、三鷹で観た野十郎の展覧会は印象的だった


でもロウソクは絵でなく、本物が実にいい



ロウソクの炎を見つめていると
音のない静かな空間へトリップする
小さい頃からこの感覚は好きだった
焚き火も同じだ


どうして自分はこのロウソクの炎を見つめることが好きなのだろう




レストランなどで食事のときテーブルに出てくる小さなロウソクはステキだ
電球と違って、明かりによって作られる影は揺れる
その炎も、作られる影も踊っている
音も出さずに静かにダンスをしている
音のないダンス
決して同じ姿を2度と見せることのないダンス


カップの中で燃えるロウソクは、カップが生きているかのように様々な色をつくり出す


ロウソクが伝えてくれるもの
それは時の不規則な流れ
炎の様々な動きとともに、時の流れも変化する


朝の通勤電車に乗れば、1分と経たずに次の電車がくる
そこに時間の止まることはない
夜でも都内であれば、事故がない限り、1分と遅れることはあまりない
そこに時間の遅れなない


普段の生活をしていれば、乗り物に乗る時は時刻表があり、それが守られる
そして学校の授業や、仕事の拘束時間も、時間によって拘束されることが多い
小さい頃から毎日1度は時計を見て暮らしてきた
それは多分これからもずっと



ロウソクの炎
多分それは、見つめている間だけ、時間の流れるスピードを変えてくれる気がする
ゆっくりと流れるんだ
時計の必要のない世界
多分、そんなところに安らぎを感じているのかもしれない



ここに小さな時の流れがある
静かな静かな時の流れがある




安らぎすぎでょおっちゃん度  ☆☆☆
目がトロンとしてますな度   ☆☆☆☆
でも魂は燃えてる度      ☆☆☆☆☆