リサイクル

かつて今ほどリサイクルが騒がれなかった頃
時にして20年位前か
某大型スーパーが、リサイクルと称して店頭で魚のトレーを回収していた
気になって社員の人にこっそり聞いてみた
こんなに集めてどうしてるんですか
イメージアップですよ、リサイクルは経費がかさむから、そのまま捨てますよ
リサイクルに使われるであろうと信じてもってきた消費者が可哀相な気もしたけれど、まあ世の中そんなものかなと思った


月日は流れ、今や、リサイクルは当たり前となってきた
ゴミの分別も増えてきた

それはそれでとてもよいことなのだけれど、そのため、家庭ごみの回収も曜日ごとに細かく分かれるようになった
その弊害として、コンビニなどの店頭に置いてあるゴミBOX
あれに、平然と家庭ごみを持ち込むおばちゃんの如何に多いことか
店は自分たちでお金を出して有料でゴミ出しをしているのに、お客でもない通りすがりの人が知らんぷりして家庭ゴミを店のBOXに押し込んでゆく
仮に、お客としてその店で何か買ったとしても、家庭ごみは入れないでくれと書いてあるのに、何のためらいもなくゴミを押しこんでいく

それを見ている他人が不愉快になるとは考えないのだろうか
なんか嫌だな

分別も適当だし
今は少なくなったちり紙交換も、昔は、重さを増すため生ゴミを新聞に挟んで隠して持ってくる人がいると回収業者が嘆いていたっけ

ゴミは誰だって嫌なもの
それを大人になって急に、ゴミはああしてくださいこうしてくださいと言われても、なかなか難しいのだろうな


えらそうなことを自分が言ってみても、街中で落ちているゴミをわざわざ持ちかえって、捨ててあげようとは自分もしないしなぁ
ゴミを見て不愉快に思うなら、自分で持ち帰ればいいものを、自分でも無視して、見なかったことにしている
大人げないっちゃ大人げないよなぁ

自分の母親は、かつて電車の中に転がっているゴミを拾ってあげて、駅のゴミ箱に入れてあげていた
そんな姿を見てきたけれど、今ではその母親も、駅のホームにゴミ箱がなくなったから、今は拾わないよと言っていた


なんでもドイツでは、ゴミのリサイクルは日本より数段進んでいるという
小学校の授業でも、ゴミの分別などを習うそうな
ビンだって、緑、茶色、透明と、分別して捨てなければならないという
徹底しているよなあ


日本でも小学校の頃から、ゴミの分別やリサイクルについて、もっと熱心に授業で日課として行っていけば、きっと変わるのだろうなあ
なんでやらないのだろう

人によっては当たり前のことが
人によっては当たり前にはできないものもある
確かに、地域や生活習慣、文化その他様々な違いはあるだろけれど
ゴミの扱い方、リサイクルの仕方
それは、地域差などを超えた、普遍化した当たり前のこととなっていって欲しいと常に思う



1:21秒、美しすぎる声で涙が止まらない度         ☆☆☆☆☆
4:41秒、生で観たかったこの人度             ☆☆☆☆☆
政治とは別にして、素直にこの通りになって欲しいと思う度 ☆☆☆☆☆