スポーツ競技の現場の感情

ワールドカップサッカーの日本対パラグアイ
PKを外した駒野選手のもとに行って何かを話しかけていたバルデス選手の会話がネットで話題になっていると知った

自分はサッカーに詳しくないし、テレビも観ていないので、その状況は後で画像で見ただけだけれど、バルデス選手の後ろ姿が印象的だった


どのよう会話だったのか推測にあふれているようだけれど、どうやら「おまえはよくやったんだ、泣くんじゃない」「PKで決まった勝負なんてほんとの決着じゃない、4年後のワールドカップでほんとの決着をつけよう」というニュアンスだったらしいというのを見かけた


それがどんな会話であるかはどうでもいいのだ
あの画像を見てふとハンドボールをやっていた頃を思い出した


負けたときは悔しいけれど、勝ったとき、うれしいという気持ちだけじゃないんだよなぁ
試合終了のホイッスルの後、円陣を組んで、エイエイオーとか、ファイト〜なんとかあ〜などとお腹の底から叫び声を出してみんなで相手チームにもエールをおくる
あの高揚感は大好きだった

観ている人にはわからない気持ち
実際に試合にでて真剣にプレーしていた人だけが理解できる気持ち
そういうものがある


心の底から、戦った相手を讃える
それは勝ち誇った勝者のおごりというちっぽけなものではなく
純粋な競技者の気持ち

試合中、地位とか、名誉とか、お金とか、普段の生活とか、そんなものは一切感じない
ただ、今行われている試合に勝つことだけ
たったそれだけ
それだけの単純な行為に今の自分の気持ちのすべてをかけている


負ければ悔しいけれど、相手から円陣を組んでエールをおくられれば、自分たちも自然に円陣を組んでエールを返す
負け惜しみなど微塵もなく、負けて悔しいけれど、終わった今は、相手のエールを聞いて気持ちを切り替える
また次に向けて…


そういえば、日本のプロスポーツってそういうところがないよなぁ
そういう感情が見られるのは大きな大会に限られる
その点が今一つ、日本のプロスポーツを見て純粋に楽しめない点ではあるなぁ


高校野球なんてプロ野球に比べれば、技術は稚拙だけれど、あの真剣さは観ていて伝わるもの
次がないから真剣なのかな
次があるからプロスーポーツに真剣さが欠けるということはないけれど
感情を露骨に出さないのがプロと言える一つの要素なんだろうなぁ
いろんな人が観ているわけだからね
好きな人、そうでない人に対しても見せることが商売のプロスポーツ
感情を露骨に出していては、不愉快な人もいるだろうしなあ


真剣に何かに打ち込む姿
いつ見てもそれは観る者を魅了する
とても美しいと思う



まさにスーパスターだよな度 ☆☆☆
肘の曲げ方がポイントだ度  ☆☆
楽しんでます度が伝わる度  ☆☆☆☆