9枚目〜カプリの階段


John Singer Sargent  1878年
ジョン・シンガー・サージェント

生涯独身だったという彼
女性の絵が多い彼の中で、この絵は人物が出てこないけれど、とても女性を美しきものと見ていたと思う
そんな気がする

どうしてこの絵を観ていると落ち着くのだろう




そこに君の陰はない
僕には見えない


鳥のさえずりは聞こえない
僕には聞こえない


君の香りが階段を下りてくる
風がワルツを踊っている


暖かい陽の光の中で
ちょっぴり涼しげな香りが舞いあがる


その涼しげな香りは
下から見上げる僕の周りを一周すると


再び階段の上に舞いあがってゆく

音もなく


そっと静かに
舞い上がってゆく



夏でもペンギンさ度  ☆☆
冬でもペンギンさ度  ☆☆
いつでもいいのさ度  ☆☆☆