街中の風景

電車の中で、小さい子がよく一番前か一番後ろに立って、外を楽しそうに眺めている
外を見たいだけならば、わざわざ一番端まで来て見る必要はない
ドアの横から見ればいいのだから

自分も小さい頃から、一番端に立って外を見ることが好きだった


なぜなのだろう


小さいころから歩道橋の上で、下の車の流れを見ることが好きだった
歩道から車の流れを横から見るのではダメなのだ
歩道橋の上から
しかも車の正面もしくは後ろから風景を見ることが好きなのだ

いやもしかしたら車そのものは見ていないのかもしれない


今、文字にして書いていて、ふと考えた
もしかしたら…


車の流れに時間をダブらせて
これから来るであろう未来と、過ぎ去った過去
それを無意識に感じ取ろうとしているのかもしれない

電車の中でも、外の風景を見ているのではなく
自分がこれから行くところ
自分がこれまで行ったところ
それらを線路の上に見える風景から感じ取ろうとしているのではないだろうか


腰を振りたくなる度  ☆☆
首を振りたくなる度  ☆☆☆
手拍子したくなる度  ☆☆☆☆