高い所
珍しいものを見たがるというのはどういうことなのだろう
行ったことのないヨーロッパの城や、昔からある古風な街並みなど、ぜひ見てみたいという気持ちがある
それは、自分にとって珍しいから
日常で経験できない、美しいと感じる街並みを見ることができるから
そういうものを見てみたいという気持ちはよくわかる
ではなぜ、自分を含め人は高いところによく上りたがるのだろう
ただのタワーに、わざわざ上に上らせることで商売になるほど人は高いところに上りたがる
普段景色など気にしない人まで、わぁあんなに遠くまで見えるんだぁと、物珍しげに遠くを見つめる
そもそも普段見ることのないものを、どうして見たがるのだろう
気色がいいから?
普段見ることのない遠くまで見ることができるから?
それは、きれいな街中を見てみたいという好奇心と同じなのだろうか
遠くを見つめることで一体何を欲しているのだろう
わざわざそこに行って積極的に景色を見る
気持ちの中で、何かを欲し、それを満たすために見る
一体何を欲しているのか
自分は、普段見えない遠くを見つめていると、何だか少し落ち着く
自分の目に見える物理的な視界の制限が取り払われる
おそらくそこに落ち着きを感じる理由がある
珍しい景色を見たいという視覚的要求だけでなく、その裏には精神的な斬新さも無意識に求めているのではないか
そんな気がする
悶絶発奮ギトギト度 ☆☆☆☆☆
あぶらギトギトこってり度 ☆☆☆☆
既存の価値観を破壊せよ度 ☆☆☆