見ているものと見えているもの
カルフォルニアでの第6回BEST Illusion of the Yearコンテストで第1位をとったという工学者の杉原厚吉さんという人の作品とのことだけれど、おもしろいなぁ
タイトルがまた面白い
「反重力四方向すべり台」
センスあるなぁ
M.C.エッシャーの現代版と言った感じか
そこにあるのは客観的な事実としての物体
客観的な事実としての物体を「見えている」つもりなのに、見えてはいない。
思い込みで「見ている」にすぎない
あらためて物を物として主観抜きで観察することの難しさを感じた
同時に、観察した事実から意味のあるものに組み立てる推察力が社会生活にとっていかに重要なものであるのかも考えさせられた
もしこれを見たときに、直角に立っている真ん中の支柱が一番高いはずだという経験上から感じる認識を持ちえないならば、「錯覚」は起こり得ない
「錯覚」を起こすのは、経験上の認識があるからだと思う
この経験上の認識があるからこそ、あらゆる事実を事実として他人にすべてを語る必要がなく、常識の範囲内で意思疎通ができるようになる
その意味では、思い込みというものも、ある程度、なくてはならないものなのだなぁ
優しさの微笑み目線度 ☆☆☆☆
切なさが出ている度 ☆☆☆
なぜ右斜め上目線なのだ度 ☆☆☆